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河内木綿の綿繰り体験 レポート

1月18日(木)、昨年6月に苗植えし、10月には収穫をした、河内木綿の綿繰り体験を行いに、東大阪市立孔舎衙東小学校を訪れました。今回も孔舎衙東小学校4年生2クラス総勢67人の子どもたちにご協力いただきました。文化創造館では、東大阪の伝統工芸を伝承するため、建物の内装に河内木綿を使用します。

河内木綿綿繰り体験

まずは綿と種を分ける“綿繰り(わたくり)”を行います。ロクロという専用の道具に綿をセットし、ハンドルを回すと、少しずつ綿から種が分かれていきます。種と分かれた綿は、製綿業者に綿打ち(繊維をほぐす)してもらいます。繊維が整った綿は“綿筒(じんき)”という、15cmほどの綿の棒に、この綿筒から糸を紡ぎます。

河内木綿の綿繰り体験
河内木綿の綿繰り体験

ここからは歯車を使い、竹の皮を軸にし、軸糸と呼ばれるスタートの糸に綿筒をくっつけると繊維と繊維が自然と絡み、繋がり、縒りをかけて糸になっていきます。
はたおり工房の方々は軽やかに糸を紡いでいきますが、実際に体験してみると、すぐ途切れてしまったり、太すぎたり細すぎたりと、力加減、タイミングの取り方がとても難しい作業でした。子どもたちの難しい顔をしながら、一生懸命作業している様子はとても微笑ましかったです。

河内木綿の綿繰り体験
河内木綿の綿繰り体験

各々できた糸を、簡易の織り機を使って、クラスで1枚のコースターを制作します。できたばかりの横糸を一人2回通し、どんどん形になっていきます。お休みだったお友達の分も、糸を紡ぎ、「○○ちゃんの分!」と頑張る子もいました。

河内木綿の綿繰り体験
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この二年間で収穫された110キロの綿を使用し、糸の一本一本に栽培や収穫、加工を行った人々の想いが込められて、文化創造館は河内木綿で青く彩られます。東大阪が誇る伝統工芸をぜひご覧ください。

最後に、河内木綿体験でお世話になった、はたおり工房の皆様、東大阪市立孔舎衙東小学校の皆様、有難うございました。

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